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クリエーターコメント:P4Gプロデューサー橋野
2012年6月20日(水)
クリエーターコメント
Category : クリエーターコメント
皆様こんにちは、ペルソナ広報です。
『P4G』が発売して一週間が経とうとしております。
ご購入いただいた皆様ありがとうございます!
楽しく遊んでくださっていればとても嬉しいです。
さて本日は、本作のプロデューサー橋野から、皆様への御礼コメントを預かってまいりました。
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皆さん、こんにちは。アトラスの橋野です。コメントする場所がないので、こちらのブログをお借りして、P4Gをお買い上げ頂いた方に感謝のコメントをさせてください。
この度は、チームの最新作である「ペルソナ4・ザ・ゴールデン」をプレイして頂き、有り難うございます。PS Vitaと一緒に買ってくれた方も多かったそうなので、ご期待に少しでも応えられたとしたら嬉しいのですが...如何だったでしょうか?
(...本当は春の発売予定だったのですが、テストプレイでいまいちだった部分を、ぎりぎりまで作り込んでもらっていたせいもあって(+諸般の事情も重なって)当初の予定よりお待たせしてしまいました。...スイマセン。)
これをご覧になっている皆さんの中には、PS Vitaを切っ掛けに、初めて我々の作品に触れてくれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
ペルソナ4は、テレビ番組のデマ情報が何かと問題になっていた時期に、「情報を無防備に鵜呑みにしてしまうこと」の危険性を扱った作品です。ありふれたテーマかもしれないですが、だからこそ大事かな...と思いました。「答え」が容易に導きだせない現代社会の中で、それを見つけようとするなら、氾濫する「誰かの情報」の中から探すんじゃなくて、身近にいる仲間と一緒に、自分たちの頭で考えて「答え」を見つける。そんな逞しい姿を描いたものです。クリアまで時間のかかる作品ですが、出来るだけ充実した時間を楽しんでもらえるように工夫していますので、どうか「最後まで」プレイしてみてください。
さて...実は、インタビューでもお話したことなんですが、ペルソナ4のポータブル版は、当初、PSPでテストしてました。前作になる「P3P(ペルソナ3ポータブル)」では、PS2で出来たことがそのまま動かせず、携帯機向けのレスポンスと引き換えに、いろいろな仕様を簡略化して、ハードへの負荷を軽減したんですね。そこで今回は、なんとか仕様を簡略化せずに動かしたかったのですが、いろいろ試した結果、かなり大胆な仕様変更が避けられないと分かり、皆さんにも満足してもらえないんじゃないか...と。その矢先に、PS Vitaという新ハードの開発機材の紹介がありました。タイミングが絶好でしたから、すぐにPS Vitaでの開発を決めたのですが、開発チームの苦労の始まりでもありました。
P4Gの開発期間は、移植アレンジにしては、とても長かったと思います。発売後の今だから云えるけど、若手スタッフも大勢いる中で、七転八倒のラインでした。最終的には、ペルソナチームのほとんどのスタッフが関わって、なんとか完成に。スタッフには本当に苦労をかけましたが、良いものになったと思います。皆さんそれぞれに、満足してもらえたとしたら報われます。
そして、最後に。いつも、我々の作品を支えてくれているファンの皆様へ。ペルソナチームを代表して、あらためて心より感謝を申し上げます。本当にありがとう。これからも応援、宜しく!
(この後も引き続き、頑張って参ります! 来月末の「P4U」も気合いの入った作品ですので、宜しくどうぞ!)
アトラス・ペルソナチーム
プロデューサー&ゲームディレクター
橋野 桂(hashino katsura)